今回の実験内容

テーマ
身の回りにある材料を餌に使って、真っ白いザリガニを作ってみよう!


 ザリガニの体色には実に様々なものがありますが、中でも、私たちにとって最も身近なアメリカザリガニの体色は「赤」! でも、この体色、元々彼らが持っている色ではないんです。今回、この実験では、餌(栄養)をコントロールすることで、アメリカザリガニの体色に必要な栄養分を遮断し、それに伴って発生するであろう体色変化を観察しながら、ザリガニの甲殻と栄養との関連性を考えて行きます。また、飼育という観点からは、「ザリガニだから、何でも食べるし、何を与えてもよい」という誤った考え方を見直すきっかけにして行きたいと思います。

実験開始日:平成13年6月3日



この実験の御参加にあたって

 この実験につきましては、参加申込などのお手続きを一切必要といたしません。どなたでも、いつからでも初めて下さって結構です。進行状況や個体の状況などを「なんでも伝言板」にお書き込みいただければ、非常にありがたく思います。実験に御参加いただく上で、各自御用意いただきたいのは、以下のものです。

1・水槽
30センチ程度のもの1本で充分です。送気でき、蓋のついた一定以上の大きさのものであれば、プラケースでも構いません。新品でなくても構いませんが、コケなどにつきましては完全に洗い落としておいて下さい。
2・底砂(少量)
薄く敷ける程度の量であれば、材質は問いません。これも新品でなくて構いませんが、コケなどにつきましては完全に洗い落としておいて下さい。
3・送気・保温設備
新品でなくても構いませんが、コケなどにつきましては完全に洗い落としておいて下さい。エアレーションは必須ですが、ヒーター・サーモなどは(同時進行である限り)あってもなくても大丈夫です。
4・小さいザリガニ1匹
種別は問いませんが、原則として、アメリカザリガニがよろしいと思います。佐倉ザリガニ研究所では、アメリカザリガニ及びヤビーで実験を進める予定です。レッドクロウ、マロンなどでも不可能ではありませんが、実験の性質上、お薦めできません。また、変色個体もお薦めできません。当ホームページのコンセプト上、ニホンザリガニ及びシグナル・クレイフィッシュ淡海湖産個体を用いることは御遠慮下さい。
個体は、できれば1歳未満の、若い元気な個体がベストです。体長であれば、3〜5センチ程度の個体です。また、購入個体ではなく、採取個体か、自家繁殖個体の方がよいでしょう。もし近隣にアメリカザリガニの棲息する河川があれば、昨年の秋仔を捕まえてくるのがベストです。

実験期間は、(対象個体によってかなりの差が見込まれますが)概ね3〜6カ月程度になろうかと思われます。実験開始日は6月3日(日)です。御参加をお考えの方は、できるだけ早めに水槽を立ち上げ、通常飼育(フル・アクアリウム及び通常投餌)にて、個体を環境に馴らしておいて下さい。水温は、保温設備を使う場合、20〜25度でセットしておきます(ない場合は、常温で全く問題ありません)。


御 注 意(必ずお守り下さい)

 この実験では、一時的ではありますが「個体にとって必要な栄養分を一切与えない」状態になりますので、必然的に「共食いが発生しやすい状態」となります。従いまして、今回の実験を行います際には、必ず「単独飼育」にし、1つの水槽には2匹以上の個体を収容しないようにして下さい。



第1実験  もくじ


その1 実験準備1・水槽をセットしよう (平成13年5月26日)
その2 実験準備2・個体を用意しよう (平成13年6月2日)
その3 実験準備3・餌を準備しよう (平成13年6月3日)
その4 実験経過1
その5 実験経過2
その6 実験経過3
その7 実験経過4
その8 実験経過5
その8 実験経過6&実験結果 新着公開中!



番外編1 写真で見る実験経過(アメザリ編)
番外編2 写真で見る実験経過(ヤビー編) 鋭意制作中