ヤビーを飼育する上で、大きな楽しみの1つが「体色バリエーション」です。ヤビーの体色は、血統・環境・栄養状態などによって大きく異なってくるのが普通で、数多くの個体と付き合って行くと、「え? これが同じ種類のザリなの?」という言葉が出てしまうほど、実に様々な体色の個体を目にすることができるのです。こうした要素は、ヤビー・キーパーならではの、大きな楽しみの一つだといえましょう。
 「体色が変わる」といいますと、やはりカメレオンやカエルなどが有名ですが、ザリガニも「ゆっくりとであれば、周りにあわせて体色を変えることができる」と言われています。もちろん、こうした場合では、見るからに「変わった!」と実感できるほどの大きな変化にはなりませんが、様々な要素をじっくりと検討しながら飼い込み、じっくりと累代繁殖を繰り返して行くことで、自分好みの体色に身にまとった、自分の理想とする体色の個体を作出することができるのです。ヤビーにこだわるキーパーが少なからず存在する理由は、ここにあるといってよいでしょう。
 ここでは、そんなヤビーの体色を、その特徴も含めてバリエーション別に御紹介します。なお、ここで紹介いたします各フォームの分類基準は、今までの飼育・流通及び文献上での写真などを参考に決定したものです。また、それぞれの体色は、成体の段階(最低でも1+以上)でのものを基準としましたので、稚ザリから成体にかけての、微妙な体色変化期間のものは含んでおりません(これまで入れたら、何十パターン作っても間に合いませんものね!)。予め御了承下さい。



ヤビー・カラーバリエーション・ガイド



     その1 ブルー系

     その2 グリーン系

     その3 ブラウン系

     その4 その他のグループ