球状(塊状)流木




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この流木の評価
シェルター
として

食用として
機能する?

水槽景観上
としては?

流通頻度は
どう?

ザリ飼育用として
の総合評価は?






他の流木や塩ビ管などと
組み合わせた場合のみ

突起部がない場合は
割る必要あり

アクセントとしてなら
使いやすい

売れ残りの中から
意外と簡単に見つかる

基本的には
最もザリ飼育に不向き?



球状、塊状などという言葉を用いていますが、要は単なる「木の塊」です。数ある流木の姿のうち、突起部や模様の少ない(あるいは小さい)ない、球形または塊形の流木・・・ということになりましょうか? アクアガーデニングの世界では、流木の形ごとに各々の役割があり、そういう意味で「使えない流木はない」といわれますが、ザリガニ飼育に関しては、残念ながら使い勝手がよいとは言いづらい形状であるといえます。プレコなどのように、吸着して、削り取るように齧って行くタイプの魚種であれば問題も少ないのでしょうが、元々「削る」という動きとは少々異なるザリガニの場合、突起部が少ない状態の流木はあまり好きでないようで、同じ流木でも、突起部がなくなってきますと、あまり齧らなくなってしまう場合もあるほどですから、ザリ飼育にとって、こうした形状がいかに不利であるかは、推して知るべしといったところでしょう。上の写真で見た場合、かろうじて齧ってくれそうなのは、上部に見える3箇所の突起くらいで、これがなくなると、ほとんどボール状になってしまいますから、齧るどころか、隠れようもなくなってしまうわけです。もちろん、個体によっては平気で齧るものもいますので、形状だけで「絶対に齧らない」と断言するのは行き過ぎですが、もし、同じ材質、同じ価格であるならば、突起や模様のついた流木を選ぶ方が賢明であることは間違いありません。
もちろん、こうした流木も、形状の問題さえクリアできれば充分に使えることも多いため、元々こういう形であったり、個体が長い間齧り込んだ結果、こんな感じの形になってしまった・・・というような場合、キーパーによっては、ある程度の形状になるまで割ったり砕いたりして使うことも多いようです。鉈などの使用に気をつけさえすれば、最も手っ取り早い解決法ですが、この際、漬け込みの浅い新しめの流木の場合ですと、こうやって割りを入れることで、再びアクが出始めてしまうこともありますので、アクによる水の黄ばみが非常に気になる方については、あらかじめ注意しておく必要があります。




もどる