不定流水路




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この水域の特徴
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
その場所が個体の棲息に適した環境であることを仮定しています
個体はたくさん採れそう?
    
巨大ザリはゲットできそう?
    
ファミリーで楽しめそう?
    




  自然、人工を問わず、季節や状況によって水があったりなかったりする水路のことを指します。アメリカザリガニは鰓呼吸で、基本的には水中に溶けた酸素を取り込む方式をとっていますが、必ずしも水流や水深がないと棲息できないわけではなく、ごく短時間であれば空気中からも酸素は摂取できますし、巣穴を掘ることで、地中にしみ出す水を用いて呼吸することも可能です。
 こういうことから、ともすると、地上を歩いているザリガニをイメージしがちですが、アメリカザリガニは、基本的に水中で生活する生物です。あたかも戦車のように地面を這い回る姿は、その個体にとってよほどの異常事態が発生していると考えてよいでしょう。従って「水の枯れた状態」というのは、決して望ましい環境ではありませんし、日常的かつ積極的に外に出てくることもありません。こうした水域に個体がいるかどうかは、ひとえに「個体が越冬または越夏できるだけの充分なスアな環境があるかどうか?」ということと、「そうした期間を乗り越えるだけの水量スパンがあるかどうか?」掛かっています。ですから、全く同じような環境に見える場所でも、個体が非常に多く棲息しているところと、全く目にすることのできないところにハッキリ分かれているといってもよいでしょう。季節や状況に合わせて、その場所の様子(特に水量の部分)をきちんと把握しておくことが、個体の有無を見極める最大のポイントとなります。行き当たりばったりで掌握できる水域ではありません。
 ただ、環境的特徴を考えると、この水域に生き続けて行けるのは、必然的に自ら巣穴の掘れる個体に限定されてきますので、当然ながら個体の構成は中型個体以上だということになります。特に、個体が通常移動できる距離の範囲内に一定以上の水深を持ち、コイなどの捕食生物がほとんど見られないなどの条件が揃った場合、思わぬ大型個体に出会うことも珍しくはありません。大型個体のゲットを狙う場合、状況によっては絶対に外せない水域であるともいえます。



ここでは、水量がない状態であることを仮定しています

水流があった場合、採り方はその水量や水深に準じたものとなりますが、全く水量がない場合は、巣穴掘りによる方法以外に採り方はありません。水が引いた状況や土質、時間によっては、相当深くぬかるみ、足を取られることもありますので、その点では充分注意が必要です。むしろ、それなりにぬかるむくらいの環境でなければ期待する個体には行き着けませんし、子どもでも何の問題もなく入って行けるような場所では、逆に個体が生き延びる環境面で不充分であることが想定されます。イメージとは異なると思いますが、このような意味で、子ども向けの場所ではない・・・ということになりましょう。ファミリーで楽しめるかどうかのポイントを0.5点にしたのは、こうした理由によるものです。




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