大規模湖沼(山間部)




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この水域の特徴
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
個体はたくさん採れそう?
    
巨大ザリはゲットできそう?
    
ファミリーで楽しめそう?
    




  河川の上流域をせき止めて作られたダム湖や、山間部の天然湖沼などがこれになります。昭和2年の渡来後、アメリカザリガニは徐々に棲息域を拡大して行きましたが、ここのような水域については、その地形的な問題上、ほぼ間違いなく人為的な移入がなければ棲息できる状況にありません。もちろん、人の手によって持ち込まれているのであれば、環境的に見て棲息上の問題は全くなく(水温その他の要素による北日本及び北海道の湖沼は除きます)、また、他の棲息動物などとの兼ね合いによっては、非常に大きな個体を輩出しやすい状況であるともいえましょう。つまり、こうした山間部の大規模湖沼の場合は「湖沼によって、いるかいないかがハッキリしている」「大型魚類などが少なく、また、他の生物の棲息密度があまり高くない場合、比較的大型の個体が棲息しやすい状況にある」ということになります。全く同じような環境の湖沼でも、大当たりか大ハズレか、思いきり結果が分かれてしまうことでしょう。関東地区で地形的・環境的に酷似している場所でも、全く影も形も見られないところから、カゴいっぱいに採れるところまで、ハッキリと分かれています。




こうした水域の場合、特に人造のダム湖などですと、駆け上がりのところからグッと水深が深くなっていることも多く、網採りやサデ網のガサガサなどでは対応できないケースが圧倒的です。個体密度という点から考えてみても、湖沼規模から考えれば、用水路や小さい池などのような個体密度にはなりませんので、子ども連れでザリガニ採りを楽しむ・・・という点では、明らかに不向きです(第一、環境的に見て、子ども連れでは危険箇所が多過ぎるのも事実でしょうし)。その場で採るという観点では、とりあえず釣るしか方法はないと思いますが、水深がある以上、これも正直なところ、あまり好ましくはありません。基本的には、カゴまたは刺し網を仕掛けておいて、翌日または翌々日あたりに引き上げる・・・というやり方に絞られてくると思います。巨ザリ狙いという点では、確かに外せない要素は持っているものの、ザリ採りを「楽しむ」という点から見ると、最も不適当な水域かも知れませんね。




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