用水路(土堀)




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この水域の特徴
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
個体はたくさん採れそう?
    
巨大ザリはゲットできそう?
    
ファミリーで楽しめそう?
    




  ザリガニを捕まえようと思った時、都市部でなければ一番最初に思い浮かぶであろう水域が、こうし土堀の用水路でしょう。確かに、アメリカザリガニの棲息には非常に適した環境ですが、同じような水路でも、ちょっとした環境・条件の違いが、アメリカザリガニの棲息数・密度、個体の大きさなどに大きく影響してくるものです。流速が速かったり、すぐ下流で河川に合流していて、比較的大きな魚が自由に出入りできたりする状況だったりすると、個体密度は一気に低くなります。また、両岸の土質が硬質の場合、大型個体は別の場所に移動してしまい、中・小型個体中心の棲息構成になります。また、写真のように上空からハッキリ開けた状態だと、サギ類などの捕食圧も高くなるため、大型個体の数は減ります。基本的には、稚ザリから10センチ弱までの「子ザリ」たちを数多くゲットしたい時に狙うべきポイントだといえましょう。ザリガニの棲息という点で理想的な状態を考えると、

1.流速が緩やかであること
2.水底だけでなく、両岸部も軟質の土壌であること
3.両側に葦などがしっかり生え、できれば樹木や高葦などで水面上部がガードされていること
4.コイやライギョなどの大型魚がほとんどいないこと

などの条件が非常に望ましいものであるといえます。同じ用水路でも、こうした条件によって個体のいる場所といない場所ができる場合もありますので、採取などをする場合には、そういうロケーション・チェックをしてから網入れなどをしてみるのもよいでしょう。また、ある程度水深がある用水路の場合、釣りをしている人がいれば、何が釣れているかを聞いてみるのも得策です。大型フナやコイ、ライギョ、バスなどが上がっているようであれば、少なくともアメザリにとって望ましい環境ではないことを意味します。




水中に入る場合であれば網捕りもよいですが、基本的には釣りまたは網すくいの形でトライします。水流があり、なおかつ水深がさほどないので、カゴ仕掛けはあまり効果が出ないことも多いようです。巣穴堀りでハンドキャッチする場合、胴長などで完全防備した上で動かないと、転落してビショ濡れになることもありますので要注意! あと、子ども連れの場合、両岸の土壌が軟弱な場合があり、見た目は乾いた、しっかりした岸辺であっても、崩れたり滑ったりと、思わぬ転落につながる危険があります。




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