帽子の梱包・発送


コレクター同士の楽しみの1つに「トレード」があることは、帽子に限らず、どのジャンルにも共通したものです。でも、決して多くない帽子コレクター。常に顔を合わせながら帽子を交換できるわけではありません。そこで、ここでは、せっかく大切に保管してきた帽子を「万全」な状態で相手にお送りするための方法を、南海ホークスの帽子を使って再現してみましょう。


 お送りする前に、まずは帽子の再チェックを行ないます。デザインが変わると再発売する機会のないこうした帽子は、ほとんどが「一品もの」ですので、代替品がありません。そういう意味で、このチェックは本当に大切! 製造してからかなりの時間が経った帽子が多いため、多少の擦れや、糸弛みによる多少のほつれなどは仕方ない部分もありますが、大きな汚れや褪色などがある場合には、発送前に必ず確認し合っておくことが大切です。


 いよいよ梱包開始! まずは、帽子の内側に丸めた新聞紙を入れ、輸送中に型くずれが起きないようにしています。ちょっとカッコ悪い方法なのですが、これは、老舗の帽子問屋さんで教わった「秘技」! これで、形が損なわれることなく輸送できます。


 せっかくの帽子ですから、汚れは大敵! そこで、まずあり得ないことではありますが、輸送中に多少の水濡れがあっても問題ないよう、帽子をビニール袋に包みます。ここでは、万全を期して抗菌・高耐久素材のビニール袋を準備しました。


 これで、帽子自体の梱包は完成です。基本的に、問屋さんが小売店に高級帽子を卸す時のスタイルを踏襲しました。問屋さんからは笑われるかも知れませんが、私たちにとって、これほど高級な帽子はないですもんね! たとえ絹素材でなくても、思い出のいっぱい詰まった帽子なのですから・・・。


 外梱箱は、これまた万全を期して、宅急便専用の新品段ボール箱を使用します。ヤマト運輸のSサイズ(120円)ですと、帽子1個がピッタリ収まります。「段ボールなんて、八百屋さんからもらってくればいいジャン!」と言われることもありますが、もしも使い回しの箱を使う場合には、中に汚れが残っていないか、充分に確認してから使うようにしたいものです。


 梱包の全工程が完了しました。あとは、ガムテープできちんと密封し、荷札に相手の宛先を書き込んでから、発送手配をします。発送手配完了後、直ちに相手に荷物番号をメールするのがベストでしょう。箱はヤマト運輸のものがピッタリなのですが、発送料金自体はゆうパックの方が安いようです。



もどる