日本ハム ファイターズ
Fs紺帽子
使用期間 平成5年〜平成15年
展示No. F07
ミズノ・プロ製 選手仕様帽子
東京本拠地時代最後のデザインとなった帽子です。平成5年のリニューアル発表時にはほとんど話題にならなかった色づかいではありましたが、大きな変更もなく愛され続け、ファイターズの歴史の中では最も息の長いデザインとなりました。濃紺とオレンジの対比は、ある意味、同じ東京ドームを本拠とするジャイアンツのそれよりも美しく、鮮やかであるように思います。奇をてらわず、しかし無個性の波に飲まれることなく、しっかりとその存在感を維持し続けたという点は、東京ドームで最後の最後まで頑張り続けたファイターズの意地そのものを象徴しているように思えてなりません。ファイターズの帽子というと、どちらかといえば派手で奇抜なものばかりが取り上げられがちですが、ある意味「トラディショナルの典型」とでもいうべきこのデザインは、すべての球団の「お手本」といっても過言ではない上品さがあります。多くの子どもたちが野球帽をかぶっていた時代にこんな洗練されたデザインの帽子があったら、野球帽自体、今とは違う方向に動いていたかも知れません。
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