新鮮な感動
〜 EF65 115号機(高崎機関区) 〜



(総武快速線 西船橋-船橋 にて)

撮り始めたからには、とりあえず、フィルム1本撮りきってみよう・・・。
てなわけで、次の休日、リュックにカメラをしまい込むと、いそいそと玄関の扉を開けて出掛けて行く中年オヤジの姿がありました。馬鹿の1つ覚えで佐倉付近に出掛けても面白くないし、久しぶりに快速線を狙ってみるか・・・。そうだ! 昔、田端のハチマル(EF80)をよく撮った船橋のS字カーブに行こう・・・。すっかり陽が高くなった中、駅を降りて、細い小道をテクテクと歩きます。高校の授業が終わり、ハチマルが牽引する夕方の蘇我行き普通貨物を撮るために、猛ダッシュしていたその道を、今日は時間を気にせず、のんびりと歩いているのでした。
昔とほとんど変わっていないポイントにつき、ちょくちょく時計に目をやりながら、カマの登場を待ちます。あと3分、あと1分・・・。S字の向こうからライトを灯して登場したのは、白と青の2色に塗り分けた一般型のEF65でありました。自慢の銀ヒゲも、しっかり2色に塗り込まれています。車体を左右に大きく振りながら、あの時と同じスピードでゴロゴロと通過するカマと、あのころとは全然違う、整然としたコキの車列。
  「これが、今のスタンダードなんだ・・・」 2色更新機というというのは、今風でいえば「ハズレ」なのでしょうが、長いことカマ屋から離れていた人間にとっては、どことなく新鮮で、ちょっとカッコ良く見えるのでありました。

 


もどる