CR-ROMドライブを交換しよう!(後編)




右が取り出したCR-ROMドライブ(ソニー製)、左がこれから取り付けるCR-ROMドライブ(松下製)です。同じ型のものでも、細かい仕様には違いがありまして、メーカーも多種多彩です。通常ですと、読み込み速度の速いものに変えてやるのが常道なのでしょうが、今回は、あくまでも「壊れているものを取り替えられればいい」というコンセプトでの作業ですので、全く同じ4倍速仕様のものを選びました(値段も手頃ですしね・・・笑)。なお、同じアップル社製パソコン向けのものでも、高倍速のドライブに取り替える場合、上手くマッチしないことがあるようですので、事前にショップの方と相談してから購入した方がいいと思います。




代替ドライブを決める場合、単純に倍速関係の仕様だけでは、接続などの問題が全てクリアできません。7500はまだマシですが、これ以降のマシンなどは、接続方法がどうなっているかを事前に知っておかないと、つなぎようのないドライブを買ってしまう場合があるかも知れませんね。初心者の方は、「これは7500につながりますか?」みたいに、具体的なマシン名を言った上で相談に乗ってもらった方が、ショップの人もしっかり教えてくれると思いますよ。(ハンドルネーム林檎スターさんからの御指導)




次に、ゲタを載せ替えます。今回は、ショップの方の御厚意で、すでにゲタが装着されているCR-ROMドライブを譲っていただけましたが、基本的には古いCR-ROMドライブについていたものを使い回しますので、注意が必要です。同じ列に多くのネジ穴が開いていますので、ネジ止めする前に、キチッと方向を確認しておきましょう。全体を一度緩く締めた上で、再チェックをしながら本締めして行くのは「基本」ですよね! 初心者ですとやりがちですが、前後逆に締めちゃってから、ウ〜ム、上手く入らない・・・なんてことがないように、ここでしっかりと見ておきましょう。




しっかりとネジ止めしたら、ガイドレールに合わせて、ゆっくりと中に押し込んでみます。そのまま奥まで入れてしまえば、留め具が「カチッ」と音をさせて完了ですが、それからケーブル類を接続するのはちょっと手間が掛かります(というより、さんざん苦労しました・・・苦笑)ので、最後まで押し込まず、中で多少動かせる状態にしておきましょう。




これが、その留め具部分ですね。赤い矢印の部分まで押し込みますと、CR-ROMドライブを動かしたい時に、またここを押し開けてやらなければならなくなりますので、とりあえずは、その手前側で止めておきます。ただ、この状態ですと、筐体を動かす時にCR-ROMドライブも動いてしまいますから、注意が必要です。ついうっかり、筐体を縦にしたりしますと、中からCR-ROMドライブが落ちてきてしまうこともあります。こんなことで壊したら、目も当てられませんものね!




まずは、オーディオ出力ケーブルをつないでしまいます。個人的な感じでは、真ん中のSCSIケーブルが一番取り付けづらく、時間も掛かりました。その間、CR-ROMドライブが、中でずいぶんと動き回ってくれた(苦笑)ので、それを押さえる意味でもいいかなぁ・・・なんて思ったりもします。




「仮止め」的なつもりでつなぐのであれば、ちょっと怖い気もします。アイデアとしてはいいですけど、ドライブ取り替えるよりも、ケーブルが死んでしまった方が、修復は手間が掛かるんですよ。(ハンドルネームSeiMacさんからの御指導)




続いて、SCSIケーブルと電源ケーブルをつなぎましょう。挿し方を間違えたり、無理やり押し込んでコネクタを壊したりしますと元も子もありませんから、細心の注意を払わなくてはなりません。中途半端な挿し方ですと上手くつながりませんし、力を入れすぎると壊れてしまう・・・。ここらへんの「力加減」をマスターすることこそが、ジャンカーには必要だと思います。




全部つなぎ終えたら、CR-ROMドライブをちょっと前にずらし、きちんと挿さっているかどうかを確認しましょう。このようにCR-ROMドライブをちょっと前にずらすことで、裏側から自分の目で確認することができます。支障がなければ、ちょっと面倒ではありますが、ここで一度立ち上げてチェックする方法もあり、こちらの方が確実です。




確認して問題がなければ、CR-ROMドライブを完全に奥まで押し込み、留め具部分をキチッと入れます。「カチッ」と音がしますのでわかりますが、念のために下から覗き込んで確認しておきましょう。




CR-ROMドライブを固定したら、その上から金属カバーを装着します。このカバー、意外とヤワで、取り付け方を間違えると簡単に曲がってしまいます。中古のマシンを見てみますと、このカバーがさり気なく曲がっているものに出会うことも少なくはありません。ジャンクショップを丹念に見て回れば、探し出せる場合もなくはありませんし、このガードがないからマシンの挙動に異常が起こる・・・というわけでもありませんが、どうせならそんな手間に追われないよう、丁寧に行きたいところです。




念のため、つなぎ忘れ、挿し忘れなどがないかどうかを確認し、筐体カバーを装着しましょう。上手く装着できれば、完成です。




周辺機器などへの配線などを完了させたら、いよいよ立ち上げて、テストします。よぉし! トレーがバッチリ出てきました。CR-ROMを入れてのテストも問題なし! 異音も消えて快適、快適!