CR-ROMドライブを交換しよう!(前編)


長いこと使っていますと、ドライブ類にも少しずつ疲れが見えてくるものです。我がメイン・マシンであるPower Macintosh7500も、最近になって、CR-ROMドライブから、カラカラと妙な音が聞こえ始め、おまけに時折、CR-ROMが取り出せなくなることがあるようになりました。こうなると、やっぱり交換しかありませんよね! 今回は写真が多いので、前編と後編に分けて、CR-ROMドライブ交換の様子を御紹介しましょう。



ケースの取り外し方は、前の項目を御覧いただくとして、ここでは、ケースを取り外したこの段階から、御説明を始めさせていただきます。これは、マシンを向かって右斜め上方から見たものですが、上段前面に並んでいるのが、ハードディスク(奥)とフロッピーディスク・ドライブ(手前)です。となると、CR-ROMドライブはどこ・・・? ということになりますが、今、フックを上げている指の下、フロッピーディスク・ドライブの真下に取り付けられています。ウ〜ム、初心者ジャンカーには、イヤな位置だぁ(苦笑)。




今度は、真上から覗いてみましょう。フロッピーディスク・ドライブの下に、ケーブルが3つ、接続されているハコが見えますよね! これがCR-ROMドライブです。まずは、何をおいても、このケーブル類を取り外してやらねばなりません。ケーブルは、上部から見て左から順に、電源ケーブル、SCSIケーブル、そしてオーディオ出力ケーブルとなっています。




まずは、上から見て、一番簡単に取り外せそうな、電源ケーブルから抜いてやります。親指と人差し指でコネクタの両端を優しく挟み、ゆっくりと抜いてみます。最初は結構固かったのですが、意外と簡単に取り外すことができました。1つ1つのピンも大きいし、作業も簡単です。




次は、一番大きなケーブルであるSCSIケーブルです。これが、ギッチリ奥まで挿さっていて、なかなか抜けない! ゆっくりゆっくり、それこそ少しずつ少しずつ抜き、やっと外れました。とにかくピンを曲げないよう、平行に力を入れて行くことが大切ですよね!




7500のグループのSCSIケーブルは、本当にしっかりと挿し込まれていることが多く、取り外しには注意が必要です。状況によっては、オーディオ出力ケーブルと同じように、CR-ROMドライブを少しずらし、作業をしやすくしてから抜きにかかった方がいいかも知れませんね。あと、斜めにむりやり引っ張るのは絶対によくないですし、何かドライバーみたいなのを挟み込んでこじ開けるのも、気をつけた方がいいと思います。こじ開けるやり方は簡単ですけど、初心者の人は、ピンを傷つけちゃうことがありますんで、要注意です。(ハンドルネームSeiMacさんからの御指導)




最後にオーディオ出力ケーブルを抜きたいのですが、ソケット部分が内側に隠れてしまっていて、とても抜けそうにありません。そこで、ちょっとCR-ROMドライブをずらし、抜きやすくする・・・という作戦に変更! 前面でドライブを保護している金属ガードを取り外します。CR-ROMドライブの下部(赤い矢印のところ)で、ドライブを固定しているのがわかります。




CR-ROMドライブは、この留め具部分を、軽く上に押し上げてやることで、前方に引き出せるようになります。プラスチック製のものですので、あまり力を入れてしまいますと「バキッ」とやってしまうことになります。そうなると、もう大変! マシンの中でCR-ROMドライブが固定されなくなってしまいますから、もう一度「ゲタ」探しに出掛けなくてはなりません。くれぐれも気をつけましょう。
なお、この「ゲタ」ですが、値段はショップによって、かなりの幅(300円くらいから2000円くらいまで)があります。さすがに新品は少なくなりましたが、比較的入手しやすいパーツです(・・・とはいっても、やっぱり「壊さないのが一番」が・・・苦笑)。





CR-ROMドライブをちょっと前にずらしてやることで、オーディオ出力ケーブルは、かなり抜きやすくなります。ゆっくりと、平行に抜いてやりましょう。




ケーブルを全部抜いたところで、改めてCR-ROMドライブを取り外すことにします。すでに留め具は外してありますから、プライヤーみたいなもので軽く前方を挟み、レールに沿ってまっすぐ前に引き抜きましょう。Performa5000シリーズやPower Macintosh6200シリーズなどのロジックボードを取り出す時と同じ感覚・・・と申し上げればよろしいでしょうか?




これが、取り外したCR-ROMドライブを、下から見たところです。ゲタは、下部の4箇所でネジ止めされていることがわかりますよね! ゲタは、基本的に、新しいCR-ROMドライブを載せ換えた上で再利用しますから、この段階で、古いCR-ROMドライブから取り外してしまっても構いません。




CR-ROMドライブを引き抜いた後のボディーを、前面から見てみました。奥に取り外したケーブル類が見えますし、下部にはゲタを噛ませるためのガイドレール(赤い矢印のところ)があるのがわかります。CR-ROMドライブを交換した後、ここに挿し込んで行くことになります。