ロジックボードにアクセスしよう




このマシンも「一体型」ではないので、まずは周辺機器への接続コード類を丁寧に抜きます(すでに抜けていますが・・・苦笑)。背面は、上級機種でないこともあってか、接続ポートの数もさほど多くなく、作業はしやすそうです。今回は、この部分からロジックボードを引き出す・・・という作業になります。
まずは、背面ボードを外しますが、ボード上部にある2ヶ所の留め具(赤い矢印のところです)を外しましょう。ネジなどで留まっているのではないので、指で押し下げるようにすると簡単に外れます。最初はちょっと固いかも知れませんが、ここの部分、プラスチックでできていますので、あまり強くやると、折れてしまうかも知れません。感覚を確かめながら、ゆっくり押し下げましょう。





留め具が外れたら、そのまま下側に開いて行きます。このボードは、下側でマシンの筐体に引っかけてある構造になっていますから、下まで開けば、勝手に外れます。




ロジックボードは、Performa5410と同様、2つのネジで筐体に留められていますから、プラスドライバーを使って、これを外します。この際、絶対に気をつけなければならないのが、真ん中のネジ(上向きの赤い矢印で指してある部分です)を外さない・・・ということ! このネジは、接続ポートを押さえてあるものなので、うっかり外すと、ここの部品が中に落っこちてしまいます(私も、うっかり外して顔面蒼白に・・・苦笑)。この段階で外すのは、上部両端の2つ(写真では、ドライバーで外そうとしている部分と、斜め向きの赤い矢印で指してある部分)だけになります。




ネジを両方外したら、いよいよロジックボードを引き出すことになりますが、上向きに留められている取っ手を外し、ここを持って起こすようにします。爪で軽く引っかけてやれば、取っ手は簡単に持てる状態になります。




いつも通り、ここから先は「静電気パチリ=即アウト」の世界! 作業中、静電気でマシンにダメージを与えることがないよう、自分の身体とマシンとの電位を同じにしておきます。帯電防止バンドなどを巻いておくと有効ですが、作業にかかる前に、マシンの金属部に軽く触れておきましょう。
取っ手をつかんだら、ゆっくりと引き出します。ロジックボードは、奥でコネクタにしっかりと挿さっていますので、「チャリッ」と小さい音がした後、引き出されてきます。この「チャリッ」という音は、ロジックボードが中のコネクタから外れる音で、工場出荷後、一度も取り外していないマシンなどでは、ちょっと固くなっていることもあるようです。ただ、それでも、ゆっくりと引っ張って行けば大丈夫! いよいよ、ロジックボードと御対面です。





これがPerforma6210のロジックボード! これで、いよいよ色々な作業に掛かって行けるわけです。ただ、このボードは、奥のコネクタに触れないよう、注意が必要です。マシンの各系統へは、ここだけでつながっていますから、ここが汚れたり壊れたりすると、まさしく「一巻の終わり」ですからね。