Performa5410のメモリ増設(1)




これが5410に搭載されているロジックボードです。通称「Alchemy」(アルケミー)といわれるもので、コンパクトな大きさである上に、そこそこの拡張性を持っているため、現在でも人気の高いボードの1つですよね! 拡張関連のスロットは全部で6つありますが、このうちメモリスロットは、写真右から2つ目と3つ目の2つです。当然、メモリは168pin DIMMを使います。出荷時に、8MBのメモリが1枚挿さっていますが、64MBまで認識してくれるようなので、64MB×2とオンボード8MBの、合計136MBが最大・・・ということになりましょう。満タンにすれば、今でも充分使えますよね。




この部分が、内部のコネクタとアクセスする部分です。ロジックボードでの情報は、基本的にすべてこの部分を介してマシンとやりとりされますから、ここはある意味「チョ〜重要」なところ! 絶対触らないように気をつけましょう。




そして、これがメモリスロットの部分です。スロット1には、すでに8MBのメモリが挿さっていますね。両脇のスロットですが、向かって右側の小さいスロットがビデオ入出力スロット、左側の大きなスロットが2次キャッシュのスロットです。今回はいずれも手を加えませんが、スピード向上などを考えれば、2次キャッシュくらいは挿しておいた方がいいかも知れませんね。なお、メモリスロットの脇についているフックですが、メモリが挿さっていない状態(スロット2)と挿さっている状態(スロット1)とで、フックの位置が違っていることを、よく見ておいて下さい(赤い矢印の指している部分です)。




これが、今回挿そうということで用意したメモリ。Adaptec社の32MBです。64MBのメモリを2枚挿したいところですが、予算的にちょっと・・・(苦笑)。今回、とりあえずOS8を走らせるマシンを・・・ということなので、これを挿すことで、合計48MBにしてみましょう。メモリも、静電気によるダメージがないように、充分気をつけて下さい。




メモリを、スロットに挿し込みます。SIMMのメモリと違って、縦にそのまま挿すわけですが、この時、向きを間違えないよう気をつけて下さい。上下を間違える人はさすがにいないと思います(苦笑)が、表裏を間違える可能性は大いにあります。チェックするのは、メモリの接触部分にある切りがきと、スロットの部分がきちんと合っていること・・・。ゆっくり挿し込んで行くと、途中で止まりますが、ここで、さり気なく力を入れて、奥まで押し込みます。そうすると「ジャリッ!」という音がして、メモリがスロットに入り込むことがわかります。実は、ここの力加減が重要! あまりに緩いと、あとでマシンがこのメモリを認識してくれません。かといって力を入れすぎると、メモリが壊れちゃうし・・・ホントに微妙な力加減なんです。先輩ジャンカーに聞いても「ほどよく・・・だよ!」とかいわれちゃうし・・・(苦笑)。勘ドコロをつかんでしまえばなんてことないのですが、慣れるまでが大変ですね。心配な場合は、実際に取り付ける前に、スロット1のメモリを抜き挿しして、感触をつかんでおきましょう。




メモリを挿し終わったところです。きちんと挿し終わった段階で、スロットのフックが両方とも立った状態になっている(赤い矢印の部分です)のが御確認いただけますでしょうか? メモリ自体に問題がなければ、これでマシンはメモリを認識してくれるはずです。