ロジックボードにアクセスしよう




きちんとマシンを終了させたら、まずはケーブル類を抜いて行きます。このマシンは一体型だから、モニタ関連のケーブルをいじらくて済む分、手間はかからないんですが、キーボード関連、電源関連、そして周辺機器関連もついていれば、丁寧に外して行きましょう。その時、いきなりケーブルを持ってひっこ抜くと、中で断線しちゃったりすることもありますから要注意! コネクタのところを持って、まっすぐ、そぉっと引き抜きます。あと、電源を落としたら、まず最初に電源ケーブルの上についているスイッチ(赤い矢印のところです)をOFFにしておくこと。コレも大切ですね!




ケーブル類を全部抜いたら、いよいよ背面ポートの開けに挑みます。このマシンにはついていませんでした(中古の宿命・・・苦笑)が、普通は背面のポートには、左右の合計2箇所でネジ止めがされています(赤い矢印のところです)ので、それをプラスドライバーで外して下さい。次に、マシンを下から見てみますと、背面ポートを留めている部分が見えてきます。これを、指でゆっくりと持ち上げ、留め具を外してみましょう。最初は少々硬いですが、それでも、工具を使わないとできないほどの硬さではありません。また、プラスチックのものですので、あまりに強い力で外そうとすると、折れてしまうかも知れません。ゆっくりと手前に引く感じで持ち上げてみましょう。




「一体型マックを改造する時には、モニタの保護もきちんと考えておいた方がいいと思います。基本的に、モニタを下向きに置くやり方は、あまりいい方法ではないのですが、どうしてもそうしなければならない時には、モニタの下に座布団や毛布などを敷いておくべきでしょう。」(ハンドルネームseiMacさんからの御指導)




両方の留め具を外したら、背面ポート全体をゆっくり持ち上げてみましょう。中から、メカっぽいものが見えてきました! 「いよいよ内部に突入!」っていう感じですよね(苦笑)。なお、この背面ポートは、そのまま持ち上げて行くと、取り外すことができます。もちろん、ここで取り外してしまいましょう。




背面ポートを取り去った直後の状態です。こうやってみてみると、この部分が「2層」になっているのがわかりますよね。上が、これからアクセスしようとしているロジックボードのスペース、下が、ドライブ類のスペースになっています。ちなみに、ハードディスクもここ(赤い矢印のところです)に納められていますから、交換する必要に迫られた時にも、意外と簡単に処理できそうですね。嬉しいことです。




さぁ、いよいよロジックボードへのアクセスを始めます。このマシンのロジックボードは、いわゆる「引き出し型」になっていますから、指先にある金具をちょっと下にずらし、起こしてあげましょう。ちゃんと取っ手になっています。なお、この先は「超精密エリア」です。静電気を逃がしておきましょう。帯電防止ストラップをしておくのもよいですし、マシンの金属部分にゆっくりと触れ、電位を同じにしておくのも効果的です。いずれにしても、この先の「パチン!」は、マシンにとって致命傷になる可能性が高いので、要注意ですね!




取っ手をつかんだら、ゆっくりと真上に引き上げます。そうすると、ホラ! 「チャリッ」と小さい音がした後、ロジックボードが引き出されてきます。この「チャリッ」という音は、ロジックボードが中のコネクタから外れる音で、工場出荷後、一度も取り外していないマシンなどでは、ちょっと固くなっていることもあるようです。ただ、それでも、ゆっくりと引っ張って行けば大丈夫! いよいよ、ロジックボードと御対面です。




「アルケミーなど、引き抜き型のロジックは、片手で本体を押さえながら引くようにします。最初は硬いことがあるんで、急に力を入れると、取っ手が曲がっちゃうこともあるんで・・・」(ハンドルネーム伸坊さんからの御指導)