どこまでも「ビー玉」だけにこだわり続け、
あくまでも「ビー玉」だけを追求した美術館

GYOKU-ITTYO!


最終更新日 平成16年1月6日



 このたびは、御来館ありがとうございました。当館は、どこまでも「ビー玉」にこだわり、あくまでも「ビー玉」だけに的を絞った美術館です。ビー玉は、子どもの「遊び道具」として、古くから親しまれてきました。あくまでも「遊び道具」ですし、所詮は「おもちゃ」ですから、持ち主が飽きてしまえば、人知れず消えて行くのが宿命・・・。古き良き時代のビー玉たちが意外と残っていないのも、こうした理由だからでありましょう。
 大人になり、何かの拍子に改めてこうしたビー玉を眺めてみると、やはり美しいものでございます。ただのガラス玉かも知れません。宝石に比べれば、価値は何十・何百分の一かも知れません。しかし、毎日の生活に追いまくられる現在よりも、はるかに光輝いていた時期に、今よりもキラキラした心で手にしていたガラス玉の美しさは、決して宝石に劣らないものがございましょう。お金の価値の違いでしか、美しさの違いを考えられないのであれば、それは大人の「曇った心」でしかないように思います。
 当館は「真っ白な、子どもの心」を持った方々に御覧いただきたいと思っております。あの時のドキドキ、あのころのワクワクでもって御覧いただければ、目の前のビー玉たちは、限りない美しさを披瀝してくれるに違いありませんから・・・。ビー玉は、その時その時の「心の美しさ」を映し出す鏡なのかも知れません。
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい。






Presented by
Mitsuaki Sunagawa

mimo@pacific.interq.or.jp