サンゴ砂使用の注意点
ザリガニを飼育する水槽の濾過槽における「サンゴ砂」の役割は、もちろん、生物濾過のための濾材という意味合いもありますが、何よりも、炭酸カルシウムを始めとしたミネラル分の補給という大きな役割を持っています。
サンゴ砂は、実際に取り扱ってみるとわかる通り、非常にもろく、軟らかい素材で、あまり強く洗うと次々と欠けてしまい、使い物になりません。また、濁りを取るために何度も洗い続けても、洗い方が強いようでは、せっかくの成分が溶け出すばかりで意味がありません。少しずつ溶かし込むためには、表面の凹凸も大切なので、埃や汚れなどを水でさっとすすぎ、取り除く程度で充分だといえましょう。
また、あまりに大量の投入は、水質への変化も大きなものになりますので、お薦めできません。水槽の大きさにもよりますが、一般的な60センチ水槽であればひと握りくらいで充分です。元の水質にもよりますが、環境によっては半年〜1年くらいで溶けきってしまう場合もあるので、定期的な濾過槽掃除と濾材洗浄に併せ、減り具合などを見ながら少しずつ補充してやるようにするとよいでしょう。