
印象と実像との狭間で
ブーマー・W内野手(阪急ブレーブス)

80年代最強の外国人選手は誰・・・? という問いがあれば、圧倒的な支持を得るのは、やはり阪神の救世主、バース選手でありましょうか? 連続三冠王、恐怖の5番打者・・・、バース選手を形容する言葉には、限りがありません。
しかし、実際の成績といい、活躍といい「最強」の名を冠するに相応しい外国人選手として、バース選手に勝るとも劣らないのが、このブーマー内野手でありましょう。2メートルの長身と、それ以上に長く感じるリーチ、ガツン、ガツンとホームランを連発するにも関わらず、しっかりと打率も稼ぐ巧打者・・・。毎年、ハズレ「害人」に泣かされ続け、取っ替え引っ替え選手を獲得する我々南海ファンにとっては、羨ましくてたまらない「超優良外国人選手」だったのです。
このブーマー選手、本名はグレッグ・ウェルズといいました。入団が決まった時、「阪急にブームを起こして欲しい」という球団の願いが、このニックネームでの登録となったのです。実際、
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