西武 ライオンズ
西武全青帽子
使用期間 平成14年〜平成15年
展示No. L09
ナイキ製 球団承認タグ付き市販帽子
今までは、どちらかといえば野球に縁のなかった「ナイキ」が、本格的に野球へと進出してきた第一弾は、洗練されたパの雄、西武ライオンズでありました。前衛的過ぎるとさえ感じられたほどの斬新なデザイン、そして、今までとは全く違うメッシュ地・・・。松坂、松井稼といった躍動感溢れるプレイヤーを包む都会的なセンスと機能的な性能とのコラボレーションは、どちらかといえば地味で野暮ったいパ・リーグの印象を、根底から覆したといっても過言ではないでしょう。札幌進出を見据えたサード・ユニフォームの存在も、大いに話題となりました。
このように、インパクトの強いユニフォームの陰に隠れて、ほとんど話題にならない帽子のデザインでありましたが、平成14年と15年の2年間だけ、ビジターとサード・ユニの時にかぶる別デザインの帽子がありました。別デザインといっても、ロゴの背面にあしらわれた緑の輪が消えただけでしたが、緑の森から白い大地へ・・・と、当時のライオンズが夢見た大きな願いがハッキリと込められた、あまりに爽やかで、あまりに悲しいスマートなデザインなのでありました。ファイターズの移転が本決まりとなり、札幌進出が絶望的になって以降は、この帽子もほとんど使われなくなってしまいましたので、実質的には1年ちょっとの寿命だったことになります。
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