西武 ライオンズ
太平洋ワインカラー帽子
使用期間 昭和52年後期
展示No. L04
ライオンズ帽子頒布会製 球団承認タグなし特注帽子
偉大すぎた西鉄という看板の重みに苦しみながらも、少しずつ「太平洋クラブライオンズ」という球団名が定着し始めたころ、球団は、大きな「賭け」に討って出ます。そう、球史に残る「胸番号ユニホーム」! アメリカンフットボールのそれになぞらえたデザインは、その5年ほど前に世間を騒がせた「日拓7色ユニホーム」に勝るとも劣らない、衝撃的なものでした。時代を先取りしすぎたのか、それとも野球としての「美学」からそれたのか、どちらかというと批判的な声の方が大きかったデザインですが、モノトーン横並びの現在よりも、はるかに挑戦的で攻撃的な姿勢は、もっと評価されてしかるべきだと思います。
この帽子は、そんなユニホームと一緒に使われたもの。ピンクとも紫ともつかないこの色は、ファンが名付けた「ワインカラー」という名称で、いつまでも九州のファンに語り継がれて行くことでしょう。
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