プロ野球マスターズリーグ
大阪ロマンズ
使用期間 平成13年〜
展示No. ML3
ヤマモト製 事務局承認タグ付き帽子
大阪人の気質を表す言葉に「コテコテの」というものがあります。江戸でいえば「チャッキチャキの」という言葉に近いような、遠いような、ともかく、大阪の大阪らしさ、まさに「粋」を表す、肯定的な言葉であることは間違いないことでしょう。
そんなコテコテの大阪人気質をを端的に表現したチーム名「浪漫」・・・。言葉の意味は充分にわかっていても、何をおいても気恥ずかしく、オヤジの着ているジャンバーを仕方なく着させられている多感な中学生のような、そんな気持ちになってしまうチーム名・・・。でも、これが、大阪という土地であれば、大阪人という気質であれば、恥ずかしいどころか、逆に鮮烈な輝きを増してしまうのであります。ユニフォームにも、漢字で「浪漫」、そして、桜吹雪・・・。どこまでもベタで、どこまでもコテコテな街、大阪・・・。
東京人なら、恥ずかしくて口にしないし、応援もしないことでしょう。「格好悪い」と、馬鹿にするかも知れません。だから、東京は「ドリームス」なんて、横文字を使っているに違いありません。しかし、それは、東京が粋で、大阪が野暮なのではないのです。大阪人だからこそ、「ロマンズ」という桜吹雪のユニフォームを身にまとえる、度量の広さがあるのです。ドリームスでもロマンズでも、ドーンと受け止められる人間の大きさ。ドリームスの選手の中には、ロマンズのユニフォームが全く似合わない人が何人もいます。でも、ロマンズの選手に、ドリームのユニを着せて違和感のある人はいないことでしょう。ロマンズのユニこそ、日本人の「原点」であり、人情の源なのかも知れません。浪花の春団治という異名をとった川藤選手などがこの帽子をかぶり、このユニを着てグラウンドに立った時、ファンは誰もが、このチーム名の「本当の意味」、そして「本当のカッコよさ」を理解できるはずです。
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