プロ野球マスターズリーグ
名古屋80D'sers



使用期間 平成13年〜

展示No. ML3
ヤマモト製 事務局承認タグ付き帽子

 マスターズリーグの面白さは、プレーや選手層はもちろんのことですが、徹底した地域密着の意識と、そこから編み出される様々な工夫にも見ることができます。たとえば地域ごとのチーム名。ドリームズやロマンズ程度なら、連載漫画あたりでも使われそうな名前ですが、ドンタクズやアンビシャスなど、その地域ならではの言葉をチーム名に冠されることは、その地域の人間にとって不快であるはずがありません。自ずと「応援してやろう」という気持ちが芽生えてくることは、当たり前といったところでしょう。
 そんな中でも、一瞬「???」だったのが、この名古屋「80D'sers」・・・。え? 80D・・・・? 読み方を聞けば「エイティーデイザーズ」・・・。、ますます「???」なのでありました。80年代の選手たち・・・という意味にしては、かなり古い選手もいるし、中日といえば、やっぱり70年代の活躍の方が印象深いし、どういうことだろう・・・。で、色々調べてみると、どうやら語源は名古屋地方で「久しぶり」を表す方言「やっとかめ(八十日目)」だったそうで、80日目だから、横文字にして「80D's」かぁ、なるほど!
 チーム名こそ、ほとんど語呂合わせのようではありますが、帽子のデザインは、このようにかなりシックで、しかも精悍な雰囲気なのであります。最近、モノトーンのユニが主流ではありますが、黒と青という比較的使われやすいカラーリングも、こうした配色で並べてみると、とても新鮮に見えるのが不思議です。ありそうでなさそうな、いや、絶対にないこの精悍なデザイン・・・。プロ野球のチームも、こうした自由で新鮮なデザイン感覚を持ってくれれば、ユニフォームも更に素晴らしくなるのになぁ・・・と思ってしまいます。



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