〜黙考の巻〜
最終更新日 平成16年7月7日




第38章 予想外の再会、そして別れ


 その日、男がストック場に着いた時、荷物はすでに到着し、総出で開梱作業をしている真っ最中でありました。男は、差し入れのジュースを主任さんに手渡すと、作業を手伝おうとしましたが、今回の便の中には、新着の珍しい魚がいるらしく、いろいろな出版社のカメラマンが何人も来ていたので、今日ばかりは分をわきまえて素人らしく、入口の外で待っていました。
何分か経って、ゾンちゃんが出てきました。
「ごめんなさいね。今、撮影してるところなんですよ・・・」
「あ、そしたら申し訳ないから、夕方出直してくるよ」
「ホント、すいません。今日の分はまだリスト載せてないから、確実に取っておきますんで、100%最初に抜けるようにしますから・・・」
「いやいや、こっちこそごめんね! 無理しないでいいですよ。じゃ、また夕方!」

 いくつかのヤボ用を済ませ、男が戻ってきたのは、疑惑のメキシコザリガニと初めて対面した日と同じような夕暮れ時でした。ほとんど社員が帰宅し、ストック場に残っていたのも、ゾンちゃんだけ・・・。
「ごめんね〜。すっかり遅くなっちゃった。ホント、申し訳ないッ!」
飛び込んできた男に、ゾンちゃんは予想外の言葉を吐きました。
「あのぉ・・・見ていただいて気に入らなければ、予約取り消しでもいいですから・・・」
「え? 死着なの? 全滅?」
「いえ、生きてます。ただ・・・」
ゾンちゃんは、そういいながら、消えていたストック場の蛍光灯を一斉につけ、手前の水槽を指さしました。

「こ、これは・・・。レインボーブルーじゃなかったの? これ、こないだのメキシカンじゃんか!」

男は、愕然としてそのザリガニを見つめました。
「そうなんです。同じなんですよ・・・」
2人が見つめる先の水槽で、元気なさそうに体躯を休めでいたのは、何と、あのメキシコザリだったのです。
「どういうこと・・・? だって、今日のはドイツ便でしょ?」
「間違いなくドイツ便です。だからこそ、H.ブレハみたいな有名人クラスのルートのも来るし、事前に新着があるのも詳しくわかってるんじゃないですか! そうじゃなきゃ、今日みたいにカメラマンも来ませんやね」
「ま、そりゃそうだ。だけど、ブレハがメキシコでザリガニ採って、ドイツでブリード・・・っていうのも解せないよ」
「ええ、もちろんH.ブレハさんは関係ないですよ。ただ、このザリは、状況的に見て、確実にメキシコと無関係です」
「じゃあ、こないだの説は・・・」
「少なくとも、今日の個体で見る限り、成り立ちません」
「似てるだけで、別種かもよ!」
「そうならいいですけど、いくら見ても同じですよ。形だけはね・・・」
「そうだよなぁ・・・。クタってるところまで、ソックリだ」
「しかも今回、ショートしてるんです。たった5匹しか入ってない。前のはサンプルだったからっていうのもあるけど、量が来なかったとこまで、そっくり・・・」
ゾンちゃんは、小さいプラケースを持ってくると、個体を何匹か取りだし、男の前に置きました。
「ウ〜ム・・・」

しばらく、重苦しい沈黙が続いた後、今度は男の方が先に口を開きました。
「こうなったら、やってみるしかないだろ。2匹抜いて行っていい?」
「え? いいんですか? 違う名前で同じ生き物売ったとなれば、ウチの看板にも関わるから、予約は取り消してお詫びしなさいっていわれてるんですけど・・・」
「いや、いいよ。やってみなきゃわからないこともあるはずだし・・・」
「そうですか? でも、ホントすいません・・・」
「ドンマイドンマイ! 気にするなって・・・」
男は、そう言うと、心の中とは裏腹な笑顔を作って見せ、ちっとも気乗りしない個体選びをしながら、ゾンちゃんの肩をポンポンと叩きました。ゾンちゃんは、済まなそうな顔をしながら、男の選んだ個体をパッキングすると、
「これ、よかったら使って下さい」
といって、ダンボール箱を持ってきました。中には、まだアク抜きしていない流木がいっぱいに入っています。流木は、ザリ・キーパーにとって、いくらあっても余ることはない、貴重なものです。
「あぁ、いいのに・・・。これじゃ赤字でしょうが」
「いや、いいんです。いつもお世話になってるし・・・」
「かえって悪いなぁ・・・。ホント、ごめんね」
 帰宅すると、家族の反対を押し切って買い込んだ新しい水槽に、そのザリは放されました。水槽内を動き回ることもなく、また、急いで流木の陰に隠れることもなく、そのザリたちはじっとしていました。

「おまえら、一体何者なんだ・・・」

男は、家族が寝静まった夜、ぼんやりと蛍光灯だけをつけて眺めていました。ヨーロッパみたいなプロのブリーダーなどいないはずの中米のどこかの国で、それこそ何十匹といっぺんに揃えられるだけの数がいるとすれば、それはワイルドしかあり得ないし、ワイルドだと考えれば、ここまでコンディションが落ちるのもわかる。だから、すべてあの説の説明はつく。でも、今回、全く関係ないドイツから入って来たということを考えれば、ワイルド物だとは考えにくい。観賞魚の先進国であるドイツの業者が、ワイルドをここまでコンディション落として持ってくるような馬鹿な真似はしないはずだ・・・。片一方は100%シロで、もう片方は限りなくクロ・・・。一体、どっちが正しいんだ・・・。
 男の頭の中で、決して解けることのない知恵の輪が、音を立てて揺れ動きます。翌日も、それまた翌日も、男は悩み、でも答えを導き出せずにいました。そして、導入から1週間が経った朝、より動きの鈍かった方の1匹が、天を仰いで事切れておりました。


第39章 神出鬼没!「怪ザリ20面相」


 元気に歩き回るマロンやヤビーをしり目に、謎のメキシコ産ザリガニに対する苦闘が続く中、ある日、男の家に1通の封書が届きました。裏返してみると、師匠からではありませんか! 「そう!困った時の神頼み! これは、何かいいことかも知れない!」・・・男は、急いで封を開けました。
 中には、半透明のビニールにくるまれた何枚かの写真と簡単なメモ書きが入っています。そして、そこには数日前の日付とともに、師匠の字で、
「これがこないだ電話したコノンデールです。昨日成田に着いたんで、すぐ抜いてきました。オーストラリアのザリガニで、これから先、結構入って来るみたいだけど、状態悪いのが多いので、しばらくは気をつかいそうです」・・・としたためられていました。
「ホウホウ、新着ねぇ・・・。こっちはとてもそんな気になれないんだけどなぁ・・・」
そんな独り言を吐きながら、男は半透明のビニールを開けて行きます。そして、中に入っていた1枚目の写真を見た時、男の顔は凍りつきました。
「これって!!!・・・」
男の手の中にあったのは、今、男が悩みに悩み抜いている、あのメキシコザリそのままの写真だったのです。
「今度はオーストラリア出身・・・かよぉ」
今にも倒れそうな想いに支配されながら、それでも男は、目の前の水槽にいる元気のない個体と写真の個体とを見比べます。体色、ハサミの形、額角、ボディーライン・・・。1つ1つ何度も何度も見比べ、一生懸命違いを探し、それでも全く違わないという実感だけが、どんどん大きく膨らんで行きました。メキシコ、ドイツ、オーストラリア・・・。解決どころか、まるで雪だるま式に増える借金のように、謎ばかりが増えてきます。そして、その謎の前には、そんな借金の利息すら返せない、いや、返すあてすらない、困り果てた男の姿がありました。メキシコ説には、非常にしっかりした「理論」があります。ドイツ説には、これまた確実な「裏付け」があり、オーストラリア説を語る人には、一点の曇りもない全幅の信頼を寄せてみました。こうなると、一体・・・。
 男は、悩みに悩んだ挙げ句、もう一度師匠のところへ電話を掛けると、解くことのできない疑問のすべてをぶつけてみました。すると、師匠はこともなげに、こう語り始めたのです。
「一生懸命悩んでいるのに悪いけどさぁ、このザリは、誰がどう言おうと、100%オーストラリア産だよ。だって俺、出元から何から、関わっている全部の人間知ってるもの。それに今回、このザリはオーストラリアから直で来てるんだよ。ヨーロッパや東南アジアなんかでトランジットしてないんだ。オーストラリアから直で来るとしたら、オーストラリア産以外絶対考えられないだろ? あの国はね。持ち出すのだって大変だけど、持ち込むのはもっと大変な国なんだよ。下手すりゃブタ箱に入れられる上に、一生掛かっても払いきれない賠償金を払わなきゃいけない。そんなリスク冒してまで、大して儲かりもしないザリガニを持ち込む道理がないじゃないか? それが、このザリの出身地がオーストラリアだってことを完全に証明する証拠だよ・・・」
「そうですよ・・・ねぇ」
男は、頷くしかありません。ゾンちゃんの語った「理論」に勝るとも劣らない説得力が、師匠の話にはあったからです。確かに、オーストラリア便で他国産の生物が運ばれてくるなど、考えられるわけがありません。メキシコ説とオーストラリア説とが真っ向からにらみ合い、脇から全く関係ないドイツ便の個体がスルスルと飛び出してくる・・・。どこで生まれ、どこで育ち、どこに住んでいるのか、全く絞り込みようのない情報の海の中で、男はただ一人、もがき苦しんでいるだけでした。


第40章 暖水系のマロン? 女王の国のマロン?


 メキシコ産でもあり、オーストラリア産でもあり、しかもドイツからもやってくる得体の知れないザリガニは、その解決の糸口すらつかめないまま、半月が過ぎようとしていました。幸いなことに、生き残った1匹は少しずつコンディションを上げ、ムシャムシャとまでは行かなくとも餌を食べるようになっていましたが、謎が解けない以上、これといったケアもしようがありません。とにかく、男にとってできることは、無難な温度に無難な水質、無難な環境に無難な餌で様子を見る・・・という、それだけのことでした。
「特徴のない環境でも状態が戻るなんて、もしかしたら、コイツ案外タフなザリなのかも知れないなぁ」
今、思えば、飼育に生きる男の「勘」は、素晴らしいものでした。でも、
「これだけ強いんだから、やっぱりアメリカ大陸のザリガニだろうなぁ・・・」
と、この当時の男は、こんな程度の見当違いな類推しかできない知識量だったのです。
ともかく、飼育の経験と勘だけに頼るしかない男の水槽の中で、このザリガニは少しずつ体力を戻して行きました。
 そんなある日のこと・・・。いつもお世話になっている行きつけのショップの店長さんから、電話が入りました。
「今さっきファックスされてきたリストに、クイーンズランド・マロンっていう変な名前のマロンが入っているんですよ。どうします? 取ってみますか?」
「クイーンズランド・マロン、ですかぁ?」
「そうです。ザリガニのところに名前が出てるから、魚じゃないッスよ。クイーンって言うくらいだから、細身のマロンなんでしょうかねぇ? クイーンナイルパーチみたいにね。それともただの小さいマロンなんですカネ? とにかくこのインボイスは初めてなんですよ」
「いやぁ、マロン自体、どっちかっていうと細身な方ですからねぇ・・・。でも、問屋に来てから時間経ってるんですかねぇ。状態落ちてたらヤバいし。オーダー入れたらすぐ届きます?」
「まだ時間早いから、今電話入れれば明日には着くと思いますよ。一昨日のリストには名前なかったんで、昨日あたりの便だと思いますね。いつもお世話になってるんで、連絡代と梱包代だけ貰うってことで、Mサイズで1500円でやらせていただきます。店には2500円くらいで出しますけど、それは内緒で!」
「すいませんねぇ。じゃ、1ペアでお願いします」
「あのぉ、一応オーダーは入れときますけど、俺が直接取りに行くわけじゃないんで・・・。向こうがオスメス判別できないとどうしようもないんです。だから、ペアが確実に取れるかどうかはわからないんですけど・・・。っていうか、店売り用も含めてとりあえず6匹くらい取るつもりでいますんで、ここに着いたら御自分で抜いて下さいよ! いつも通り、1時過ぎには着くと思うんで・・・」
「確かにそうですよね。了解! その時間に行きますから」
結局、水槽のセットもままならないうちに、購入の予約をする男なのでありました。男がザリ・キーパーになって以来、最も新着ゲットに燃えていたこのころは、前後左右関係なく、一事が万事こんな感じだったのです。今となっては、考えられない「熱さ」にうなされていたのでした。
さて、翌日・・・。午前中で水槽のやりくりを終わらせてマロン用セッティングの水槽1本を整えると、昼食もそこそこに、男はそのショップへと車を走らせました。男の場合、餌や器具は必ずそのショップで買っていましたが、生体は、大半が問屋の段階で引かせて貰っていたので、ショップで生体を買うのは久しぶりだったのです。それは店長さんもよく知っていましたし、それでもわざわざ連絡をくれるくらいですから、名前から予想できるのは、よほど珍しいマロンなのでした。
「ゾンちゃんより先にショップへ情報が入ったということは、今までとは違うルートで来てるはずだ。あるいはクイーンズランドっていう言葉が、どっかで無理矢理つけられたのかも知れないし、とにかく、ちょっと毛色の違うマロンなんだろうなぁ。でも、師匠のところで見た原種マロンだったら、どうしよう・・・。ま、原種でも1500円なら損はないか・・・。珍しいマロンだったら管理が大変だけど、クイーンズランドみたいな暖かいところにマロンがいるっていうのも、どうも辻褄が合わないよなぁ。もしかしたら、本当にクイーンの国のマロンなんだろうか? オーストラリアはイギリス連邦の国だから、マジで女王の国のマロンはあるかも知れないなぁ。そしたら、まんま普通のマロンだ。結局、普通の原種マロンなんだろうか・・・?」
ハンドルを握りながらも、男の推理は続きます。「わからない」という点では、男が今抱えている問題と大して変わりないのですが、同じ「わからない」でも、こうやって入手しに行く道がてら、あれこれと想いを巡らすことは、実に楽しいものでした。難しい知恵の輪にチャレンジするのと同じような「ドキドキ、ワクワク」があるからです。しかし、ショップの中で男を待ちかまえていたのは、ビックリするような「マロン」だったのです。


第41章 これでもか・・・


「待ってました。ザリだけは、まだクチ(=酸素パッキング)開けてないんですよ。まず、見て下さい」
「すいませんねぇ。じゃあ・・・」
男は、他の入荷魚の水合わせに忙しい店長さんの声を背にしながら、お礼もそこそこに発泡スチロールケースを覗き込むと、中に残っていた大きな袋を取り出しました。そして、その瞬間、すべてが凍り付き、血の気が引いて行く自分を実感していました。
「ま、またか! メキシコ・ドイツ・オーストラリアと来て、今度はマロンの名前で登場かよ・・・。お前は一体、何回名前を変えて登場すれば気が済むんだ! しかも、どうひっくり返ったって、お前がマロンのワケないじゃんかよぉ・・・」
丁寧に個別パッキングされた中で鈍い動きを見せていたそのザリガニは、まさしく、あのメキシコ産ザリガニだったのです。
「どうですか? やっぱマロンとは違いますよねぇ・・・」
「ええ、まあ・・・」
 男は、とりあえず最も動きのいい個体を1匹ずつ抜くと、ガックリと肩をおろして、店長の仕事を眺めておりました。いつもなら、勝手に手伝いを始めるところですが、今日は、そんな気力も意欲も出て来ようはずがありません。店長さんも、きっと男が到着する前に個体を見て、男がこうなることを予想していたのでしょう。いつものように声を掛けることもなく、黙々と仕事を続けています。男の方も、ただぼんやりしながら、店長さんのお仕事を眺めていました。
頭の中には、このザリに付けられた雑多なインボイスが浮かんで消え、そしてまた浮かんでは消えて行きます。あまりにも多すぎる名前に、あまりにも多すぎる出自の情報・・・。
「まぁ、ゆっくりしてって下さいよ・・・」
 店長さんが、冷蔵庫から缶コーヒーを出してくれます。コーヒーの飲める熱帯魚店なのか、熱帯魚が見れる喫茶店なのか、とにかく、常連にとってこの店は、限りなく居心地のいい場所なのでありました。
「こんなことって、普通の熱帯魚でもあり得る話なんですか?」
男は、ポツリと店長さんに話し掛けます。
「メジャー種じゃあり得ないでしょうけど、新着とかマニア系とかなら、いくらでもあるでしょうね。プレコだのコリだのアフリカンシクリッドだのって、あそこらへんならいくらでもある話でしょ。極端な言い方すれば、採った人の分だけ、新しい名前がついちゃったりする・・・。学名だって混乱することがあるんですから、インボイスなんて、ハナから当てにしちゃダメですよね」
「なるほど・・・」
「同じ魚でも、ワイルドとブリードとで、名前が思いっきり変わっちゃうのも普通の話です。結局、突き詰めたい人はインボイスでは語れなくなっちゃう。こっちも商売だから何も言わないですけど、インボイスだけで情報追っかけてるお客さんは、所詮そこまでの情報止まりですよね。詳しいお客さんは、絶対それじゃ流されないでしょ? ああいうふうになって初めて、ちゃんとした情報が取捨選択できるようになるんだと思いますね・・・」
「なるほど・・・」
少しでも元気を出してもらおうと、一生懸命説明してくれる店長さんとは対照的に、男の心はどんより、がっくりと沈み込んで行きました。
一体、どういう流れで、どういう理由で、こんなにもワケがわからなくなってしまったのか・・・? 男の中には、解けることのない「知恵の輪」が、1個、また1個と増え続けて行きます。理解不能な状態の連続に、男の頭脳は完全にフリーズしきっておりました。
「でも、これでオーストラリア原産の可能性が濃くなりましたね!」
「えっ?」
すっかり沈み込んでいる男に、店長が明るく切り出してきました。
「だって、オーストラリアからダイレクトで入れたって断言してる方がいるんでしょ? おまけに今回もオーストラリアの名称が使われてるじゃないですか? 2票ですよ。メキシコとかドイツは、単純なトランジットだけかも知れないし・・・」
「でも、メキシコのトランジットって、考えられます?」

「まぁ、確かにそうですけど、それでも原産はオーストラリアだと読みますねぇ・・・」
「そうなんですけど・・・ねぇ」
男は、冴えない表情のまま、ショップを後にすると、すぐに帰宅して、例のメキシコザリガニの横の水槽に入れました。どう見ても全く同じザリガニが、目の前に並んでいます。それからというもの、まるで堰を切ったかのように、あちこちから、メキシコ産、ドイツ産、そしてオーストラリア産のザリガニ情報が舞い込んで来ました。男は、複雑な表情で、そうした情報を眺めておりました。




続きをお楽しみに!