クロレラ、スピルリナ錠(健康食品)




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この餌の評価
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
キーパー支持レベル
    
投餌時の反応レベル
    
入手の簡単さレベル
    
ローテ組み込み比率
    






  「ザリガニの好物、それはパンくずとスルメ、そしてお刺身です」なんて児童書に目を輝かせていた少年時代、そこには米粒から卵の黄身まで、およそ人間の食べ物ばかりが書いてあったっけ・・・(笑)。時は下って、真剣にザリと向かい合う今、「人間様が食べるために作られたもので、最もザリの飼料にピッタリ来るもの」の1つが、この錠剤であろう。入手のしやすさは、ここのコーナーで紹介するものの中では、多分一番! 街の小さな薬局から郊外の大規模ドラックストア、駅前のコンビニにさえ置いてあることもある(その代わり、ペットショップではほとんど目にしないが・・・苦笑)。元々は、プレコ系キーパーが「餌として使えないだろうか?」と思いついて使い始めたものであるといわれているが、錠剤としての程良い大きさと沈降性というピッタリの性質、そして完璧な植物性飼料として、数多くのベテラン・キーパーが愛用する、隠れた「定番」となっている。厳密にいえば、クロレラとスピルリナは全く別物で、健康食品としては互いに違う有益性を示したり、優位性を説いたりしているが、ザリの餌として考える限り、特に深く考える必要もないであろう。それは、品質についても同じで、よほどの粗悪品でなく、キチンとした錠剤になってさえいれば、基本的にどのメーカーの物でも構わない。粉末や液状の物は、当然ダメだけれど・・・(苦笑)。







  種類やサイズなどはあまり関係ないが、基本的に砕いて与えるタイプの餌ではなく、当然のことながら誘因性の素材を含んでいるワケではないので、すべての個体に使える餌ではない。実際、全く反応を示さない個体も少なくないので、最初は「様子見」くらいのつもりで与えてみるのがよいであろう。ローテーションに組み込むかどうかも、ここでの反応次第・・・ということになる。仮に食べてくれたとしても、動物質飼料と比較すると反応は鈍いのが当たり前だから、基本的にはローテーションの頭や、餌抜き明けのトップに持ってくるのがベストであろう。
また、稚ザリが持ち歩いたり、集まって食べ合えるような性質のものでもないため、必然的にある程度以上の大きさになった個体向けということになろうか? メーカーによって元々の粒の大きさが違うため断言はできないが、一般的には7〜8センチ以上の個体が対象になろうか。







  嗜好性を高めるために、投入前の段階でサナギ油やPSBなどに漬け込んでから与えるという事例もあるが、下手に浸け込んで与えると、水槽内でいきなりバラケてしまうことがある。元々は粉末であるので、こういう場合、水を一気に傷める危険性があるので注意が必要だ。また、同じ現象は、水槽内に長時間放置した場合にも発生するので、残餌については少なくとも15分以内にゆっくりと取り出すようにしたい。
また、元々飼料として販売されている物ではないので、1回に買う量が、餌としては多すぎるのも難点だ。特に安売りのドラッグストアなどでは、大瓶に入った2000粒入り・・・みたいなものしか置いていないことも多く、当然、使いきる前に劣化してしまう可能性が高い。知らない間にカビが生えてしまうこともあるので、少々割高でも小分けにしたものを買うか、ないしはザリと一緒に自分も服用して、しっかり健康維持をするのも一考(笑)だ。ちなみに、味は青汁ほどまずくないが、舐めてみたりかじってみたりしても、決して美味しいものではない。




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