日本淡水開発「CF Star」スーパープレミアム




本品は使いこなしに経験と技術が必要な飼料です!
素材構成が特殊なため、使用には相応の知識と経験が必要です。佐倉ザリガニ研究所及びJCCは、
餌ローテーションなど充分な投餌技術をお持ちでないキーパーのみなさんに対する本品の使用をお薦めいたしません。


佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この餌の評価
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
キーパー支持レベル
    
投餌時の反応レベル
    
入手の簡単さレベル
    
ローテ組み込み比率
    






  「CF Star」プレミアム同様、「CF Star」三部作のパート2の商品であるが、良い意味でも悪い意味でも「ダイナマイト級」の餌である。導入直後の立ち上げ・立て直しや脱皮前後・越冬明けなどの高栄養供給期、さらには繁殖前の卵質・卵数向上など、とにかく個体の「パワー」を上げて的確なコンディションアップを目指し、思い通りのコンディション・コントロールを実現するために使用するという、そのためだけに開発された餌だと言っても過言ではない。実際、初心者の誤使用を懸念して、JCCメンバーを含めたプロジェクト・チーム内では発売自体に対する慎重論も出たくらいである。日本淡水開発側は、当初、こうした部分の誇張に難色を示していたが、JCCとしても、制作協力を謳う以上、ここは絶対に譲れないので、結局「本品のみの単独使用は御遠慮下さい」というフレーズを赤文字でハッキリ入れることを承諾していただいた。実際にマロンをすりつぶしてデータアップした栄養構成を100%再現し「すべて実になる」成分のみで作られているのが特徴で、人間でいえば「ステーキ」であり「スタミナドリンク」である。確かに栄養も付くしパワーも出るが、これだけ与えていては、明らかに栄養バランスを欠くものと思われる。上級という言葉は語弊があるかと思うが、いずれにせよ、与える餌の性質を熟知し、適切な栄養コントロールが可能なキーパーでなければ、副作用こそあれ、本品の性能を完全に発揮させることはできないであろう。まさに「戦闘機」であり「フェラーリ」のような餌である。







  本品は「対象個体」というより「対象状態」という点が大切である。導入直後であればポジショニング完了直後、越冬明けであれば明け試し期、繁殖期前であれば交尾前の基本準備期など、時期に応じピンポイントで適切に与えて行くことが重要だといえる。超パワー系といっても、通年使用できるタイプの餌なので心配はいらないが、さすがに3〜4種構成のローテーションに毎回組み込むには少し強すぎかも知れない。常備しておいてローテーションの何度かに1度、飛ばし前の締め餌として与えるという用い方がベストであろう。







  同社の餌は薬剤系嗜好性素材を使っていないため、他のメーカーの餌よりも嗜好性の点で落ちるのが一般的だが、サナギ粉に加えてエビ・貝肉ミールをふんだんに使っている関係で、喰いが上がるのは当然である。このため、餌質や内容物などを考えず、反応だけで餌の善し悪しを見極めているキーパーなどの場合、安易な継続使用で拒食などのトラブルを起こす可能性もあるので、充分な注意が必要である。「上級飼育者専用」という言葉に躍らされることなく、本品を利用する目的をしっかり把握した上で、適切で的確な使用を心掛けたい。「買って使う」のが上級者なのではなく「適切に使いこなして効果を得られる」のが上級者なのである。自信がない場合は、使わない方が絶対に安全。特に、一部のキーパー間で多く見られる青揚げテクの一つとして本品を使用する場合、微妙な栄養コントロールができないキーパーの方々については、この方法で押し続けないことを強くお薦めする。




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