日本淡水開発「CF Star」プレミアム




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この餌の評価
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
キーパー支持レベル
    
投餌時の反応レベル
    
入手の簡単さレベル
    
ローテ組み込み比率
    






  「CF Star」スーパープレミアムとともに「CF Star」三部作のパート2に陣取るのが本品である。当初、「CF Star」の後継品として、同レシピでバラケを抑えた製品を作る予定であったそうだが、製造工場で資料を当たっていたところ、偶然、オーストラリアの某養殖場から注文されたレシピが出てきたため、急遽これに全く同じ内容で製造されたというイワク付きの餌だ。当初、販売終了になるはずだった「CF Star」が販売継続になったのは、このためである。養殖場からのオーダーにしては蛋白質比率が高いことにお気づきのキーパーも多いと思うが、これは、大半の養殖場が、これと干し草をなどを交互に与えることでバランスを取っているためである。オーストラリアに限らず、実際、多くの養殖場は、生産コストを抑えるためにできるだけ配合飼料を使用せず、植物質を干し草、動物質を切り魚などで供給しているケースが多いようだ。本品も、その「片方」を満たす餌であると考えるべきであろう。内容的には万全だが、価格的に安くないので、キーパーの評価は、ここでマイナスになるようだ。販売しているショップが少なく、場合によっては入手に苦労することも今後の課題である。







  「CF Star」と比較して、格段にバラけなくなってきたので、対象個体やサイズが大きく広がったものの、独り歩き開始直後の稚ザリには少々荷重であろう。実際には、3センチ以上の個体向けと考えてよいのではなかろうか? 嗜好性の高い飼料の後に組み込むと、上手く機能しないことが多い。仕上げというほどではないが、ローテーション中盤から後半に掛けて組み込むべきタイプの餌である。







  「ローテーションの基軸飼料」と謳うには、餌質的に少々パワー系であることは間違いなく、プレコ用飼料や新発売予定の「CF Star」フィブロス・フードなどといった植物質飼料との組み合わせは必須である。実際に現地養殖場でもそうであるし、JCCとしても、制作に協力する以上、この点だけはハッキリさせておきたかったので、あえて説明文の中に、この一節を入れていただいている。本品は、こういう部分をしっかり理解してこそ、初めてその性能を100%発揮する餌であろう。ここの部分さえ取り違わなければ、安心して使用できる餌だといえる。




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