日本淡水開発「CF Star」初期飼料




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この餌の評価
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
キーパー支持レベル
    
投餌時の反応レベル
    
入手の簡単さレベル
    
ローテ組み込み比率
    






  テトラ社の「プランクトン・フード」とともに、孵化直後から1センチ程度に育つまでの期間に与える「初期飼料」の双璧をなす餌。「CF Star」開発時のノウハウを生かし、「ザリガニ飼育は、ローテーション投餌が絶対条件」というJCCの基本方針、そして全面協力の下、全く性質の異なる2種の餌を別梱包にしてパッケージングした点が大きい。原則としてJCC会員専用の限定商品だが、その分、ザリ・キーパーの声は最大限に盛り込まれており、「稚ザリ期間のみの使用」ということで、あえて少量梱包にこだわった点も評価できよう。毎年バージョンアップできるよう、素材構成は毎年見直して行くことになっている。







  稚ザリ、しかも体長でいえば2センチ程度までの「超初期飼料」であるため、当然ながらそれ以上の大きさの個体には不向き。実際に使用する期間は、孵化後1〜2カ月程度までであろう。この間、「プランクトン・フード」や生餌などとローテーションを組みながら、順繰りに与えて行くことになる。稚ザリの場合、成体と比較すると投餌間隔は短く、毎日または1日おき程度に適量ずつ与えて行くとよい。2種類あるうち、A餌(動物質中心)の方がB餌(植物質中心)よりも反応が高く、AからBという順番を組むと、B餌に対する反応が鈍るケースがあるようだ。そうした場合、ローテーションの中休み直後にまずB餌を与え、その次の投餌にA餌を使う・・・というような工夫が必要となろう。B餌の場合、生餌の直後に投入すると、間違いなく反応は鈍くなるので、結局は「B餌をどう食べさせるか?」がポイントになるかも知れない。







  JCC会員専用ということで生産は年1回のみであり、かつ1回の生産で300セットしか作らないので、会員以外の入手はかなり難しいようだが、一部のショップでは実際に販売されているようだ。「CF Star」取扱店で粘り強く交渉するのも1つの方法であろう。内容的には「これでもか」というくらい、ザリに特化した餌であり、飼育という点ではベストの餌だが、反面、「水を汚さない、または沈降力を上げるためなどに使う増粘剤・凝固剤の不添加」「コスト削減のための専用容器不製作」など、キーパー側の利便性に関する部分は、生産の段階から大胆に切り捨てられている(苦笑)。ま、こういう餌だからこそ、ザリガニにとっては「ベストな餌」なのだが、「多少の苦労はこらえてでも、ザリガニをじっくり育て上げたい」という本当に熱意あるキーパー以外は、使いきれない餌である・・・ともいえよう。




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