キョーリン「らんちゅうベビーゴールド」
佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による この餌の評価 |
評価項目
|
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
|
キーパー支持レベル
|
|
投餌時の反応レベル
|
|
入手の簡単さレベル
|
|
ローテ組み込み比率
|
|
数ある金魚用配合飼料の中でも、ランチュウ飼育に特化した餌ということで、非常に古くから販売されている実績ある餌であり、ザリガニ飼育の世界でも、本当に古くから利用されてきた製品である。CF Starシリーズが発売される前、飼育教材として発売されていた「ザリガニの餌」各種ですら、軒並み「浮上性」であったころから、「沈下性」であること自体が、キーパーにとっては本当にありがたいことであった。特に、CF Starプレミアム系列のラインナップが世に出るまでは、いわゆる「パワー系配合飼料」の中核的な存在であったものである。さすがに、ローテーション投餌システムが確立した平成5〜6年ころからは、基軸飼料のラインナップから外れつつあるものの、価格が手頃な上に入手しやすく、こうした長い歴史と信頼性によって、現在でもローテーションの一角として使い続けているキーパーは少なくない。
大きさにより、与える対象は異なるが、小粒タイプであれば、独り歩き開始後約半月程度の稚ザリにも与えることができる。ただ、どちらかといえば、選り抜きを完了した亜成体の育成用に使うことが多い。完全な高蛋白、パワー系飼料のため、基本的にはローテーションの「仕上げ」位置に配するのが一般的である。「CF Star」プレミアム系の各飼料と同じく、配合飼料の中では、比較的バラけが少なく、水を傷めにくい部類ではあるが、それでも残餌が多かったりすると、次の投餌に影響する場合があるので、こうした点には注意しておきたい。特に、稚ザリの混育水槽などに投入する場合、その反応を見て、ついつい多めに投入してしまうケースもあるようだが、餌質上、このタイプの餌については、むしろ他の餌よりも心持ち少なめの投入で構わないであろう。現実的には、ローテーションに組み込まず、脱皮・繁殖期や越冬前後に限って与えたり、組み込む場合でも、2〜3巡に1度程度、締め餌として与える・・・というパターンが妥当である。本品を投餌した後に一度飛ばしてから、元のローテーションに戻すという流れでもいいかも知れない。
餌質上、反応は悪くない方であるが、反面、この餌を与えることで、他の餌(特に植物系飼料への)反応鈍化を起こす危険性は否定できない。また、ザリガニ本来の食性を考えれば、この餌はあまりに高蛋白な餌であり、長期飼育という観点から見れば、本品の単独投餌は避けたいところだ。「CF Star」スーパープレミアムほどではないが、とにかくヘヴィーな性質の餌であることは念頭に置いておく必要があろう。
もどる