餌金魚




佐倉ザリガニ研究所の独断と偏見による  この餌の評価
評価項目
評価値(オレンジが多いほど高評価になります)
キーパー支持レベル
    
投餌時の反応レベル
    
入手の簡単さレベル
    
ローテ組み込み比率
    






  メダカ同様、大型魚飼育などといったジャンルでは定番の飼料。メダカと比較した場合、さほど俊敏でない、上層部に固まらない・・・など、ザリガニからすると好都合である上に、価格的にもメダカとさほど変わらないため、コスト・パフォーマンスも優秀な餌である。大型魚飼育の世界では、連続投餌によるビタミンB1破壊障害などが知られており、他の餌に比べると敬遠される傾向もあるが、ザリガニの場合、これによると思われる障害事例は現段階のところ出おらず、また、現実問題としてザリガニ飼育においては、障害が出てくるほどこの餌だけを連続して与えるケースは考えにくいので、さほど気にする必要はないであろう。ただ、当然のことながらメダカよりも身体が大きいため、夏場のボウフラ除けとしてはメダカ以上に効果をもたらす反面、カプセル給餌用として用いる場合だと、メダカほどの汎用性はないだろうという見方が一般的である。







  捕獲し、食べきれるようであれば、個体のサイズや種類などは問わない。基本的にはそのまま投入し、中の個体に適宜捕食させるようにすればよいのだが、個体によっては捕食できない場合もあるので、そういう場合は頭を叩いて与えるなどの配慮は必要。本来、ローテーションに組み込んで定期的に与えるという性質の餌ではないので、必要と思われる時期に、個体の様子を見ながら必要な量だけを与えるようにすればよい。







  この餌を用いることで最も多く起こり得るのが、金魚による稚ザリの「逆捕食」である。特に、独り歩き開始直後の個体などは、金魚にとって恰好の「餌」であり、こうしたチビたちのいる水槽に、そのまま投入するのは無謀であろう。金魚4〜5匹程度の投入で、アッという間に稚ザリ群は壊滅してしまう。頭を叩くだけでも厳しい場合は、少々勇気がいるものの、しっかりと〆めた上で浮き袋の空気を抜いてから与えるようにしたい。また、ザリガニが抱卵中の場合、金魚によっては卵をつつくなどの悪さをするケースもあるようだ。いずれにせよ金魚は「ザリガニの繁殖期間中に必要不可欠な餌」というわけでもないので、繁殖期間中はリスクを侵してまで投入する必要はない。
また、金魚の場合、ショップや輸送時のストック段階において、相当強烈な薬浴が行われているケースもあり、この中には、ザリガニ飼育にとって「禁じ手」とされる薬剤も使われている。パッキングされてきた水を水槽内に流さないのは当然であるが、それでも気になる場合は、購入後直ちに投入せず、ある程度「薬抜き」をすれば万全であろう。また、長い間ストックすると「痩せ」に拍車が掛かるので、立て直しを行わないのであれば「買い置き」は避けた方がよい。





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