佐倉ザリガニ研究所・ジャパンクレイフィッシュクラブ・日本淡水開発
共同発起企画

被災地水族館施設救済・支援義援金運動

ザリを愛する1人1人の「小さな力」を、今こそ結集させましょう!


 毎度、ご来室下さいましてありがとうございます。

 震災直後より「自分のような微力な、こんな人間でも何か役に立てることはないか?」と、常に自問自答しておりました。節水に節電、省エネルギー、そして赤十字などといった罹災義援金のへの参加・・・。そんなことは当たり前としても、現時点では、被災地自体がボランティアや後方支援などを受け入れられる体制になっておりません。一昨日、ご縁があって福島県いわき市に一日お手伝いに行って参りましたが、継続的なお手伝いは、少なくとも現段階では難しいようです。

 被災地からは遠く離れていますが、三重県鳥羽市にある「鳥羽水族館」には、日本で唯一ともいえるザリガニの常設展示コーナーがあり、担当飼育員である芦刈治将さんとは、この常設展示の先駆けとなった特別展を企画する時からの旧友で、その後も、一緒に淡海湖棲息調査に出掛けたり、ニチザリ青色個体展示実現などで力を合わせた、私たちの古くからの仲間です。地震発生後、施設の影響についてさっそく電話をしましたところ、幸い、ザリガニ展示コーナーはもちろん、鳥羽水族館自体は大きな被害を受けなかったものの、まさに「志を同じくする仲間」ともいうべき被災地の水族館は、目も覆わんばかりの甚大な被害状況とのことでした。施設ダメージはもちろんのこと、燃料や電気等の不足により、飼育生物の維持すらできなくなっている状態で、運よく他地域の水族館へ避難できた個体たちも、辛うじて命を取り留めているだけで、将来的に戻る場を失ってしまっているのが実情のようです。鳥羽水族館でも、現在、被災地で懸命に頑張っていらっしゃる皆様方の救援を最優先した上で、こうした悲惨な状況を打開するためのお役に立ちたいと、館内で募金運動を始めたとのことでした。
 ザリガニを愛する多くの皆様も、日々、様々な「自分のできること」に取り組まれていらっしゃることと思います。あたたかい「善意の輪」が、あちこちで広がっているという報道もあり、皆様も、きっとそういう「輪」にご参加されていらっしゃることでしょう。


 その上で、「さらに何か1つ、我々ができること、我々ならではの立場で協力できることはないだろうか?」と考えた時に、今回の大震災で、行き場を失ってしまった生き物たちに対しても、何か少しでも役に立ちたい・・・と考えました。

 今回の活動を始めさせていただくにあたり、JCCのメンバー同士で考えた結果、全国の皆様方からお寄せいただきましたお金を、一旦、鳥羽水族館の皆様に託し、鳥羽水族館から日本動物園・水族館協会に渡していただき、被災地の水族館や動物園のために役立てていただこう・・・ということに決めたのも、今まで、流行の浮沈に左右されることなく、長期間にわたってザリガニの常設展示を続け、それに対して並々ならぬ努力を払っていらっしゃる鳥羽水族館の方々に対する、私たちザリガニを愛する人間からの「感謝と応援のメッセージ」にしたい・・・という意味をもっています。ザリガニ馬鹿だからこそ、あくまでザリガニのために努力して下さった水族館を通じて、被災地の水族館や動物園などといった「生き物と向き合う施設」の救済や復興に役立てていただきたいという、それだけの想いなのです。ザリガニが大好きであるからこそ、ザリガニをずっと展示して下さっている鳥羽水族館に出掛け、そこで募金させていただいた・・・という形にしたい! 私たちは、そう思っています。
 もちろん、私たちは鳥羽水族館の皆様方から依頼されたわけでもありませんし、また、義務があるわけでもありません。ただ、あくまでもこういう方法こそが、私たちザリ馬鹿なりの「心意気」なのではないか・・・と思い、決めたことなのでございます。
 私たちの大好きなザリガニを展示し続けて下さっている鳥羽水族館に限らず、水族館というものは「ただ、水物系の珍しい生き物を色々と飼育して、それを面白おかしく展示する」というようなレベルの娯楽施設ではありません。それは、水の生き物たちを中心に扱う水族館だけでなく、動物園や植物園でも全く同じことが言えるのです。
 自ら声高に叫ぶことなどありませんが、実際には、それぞれの土地の様々な水族館が、それぞれに特性や得意分野を持ち、それぞれの使命感を胸に抱きながら、日々、不断の努力を続けられています。今回の震災で最も甚大な被害を受けたとされる「アクアマリンふくしま」の場合も同じことで、シーラカンスの研究においては世界的にも屈指の施設でありました。このような特性や特徴にあって、私たちのようにザリガニを愛する人間からすれば、やはりそうした活動の成果を、ザリガニに対して最も大きな努力を注がれている鳥羽水族館の皆様に託し、そこから日本動物園水族館協会を通じて被災地施設の復興に役立てていただくようお願いをするのは、当然のことだろうと思います。

今、帰る場所を失っている生き物たちがいます!
私たちのザリガニと同じく、数多くの人々に「夢」を
与えてきた生き物たちが、本当に本当に困っています

彼らは、自らの口で「助けてくれ」とは叫べません!


 私たちは、ザリガニという生き物に出会い、向き合い、時には癒され、時には興味をかき立てられ、時には充実した時間を送らせていただいています。そんなザリガニと同じ生き物たちが、今、どうしようもない危機に瀕しています。被災地で懸命に頑張る皆様方に対する最大限のバックアップはもちろんのこと、もし、さらに少し、さらに一歩。心の余裕が持てそうならば、日ごろから「生き物」に力を与えてもらっている私たちが、今、このような時こそ、そうした生き物たちの支えになれるよう微力を尽くしても、決してバチは当たらないのではないか・・・そう、思います。


 私たちの力なんて、本当に小さいものです。でも、ほんの僅かな、小さい小さい力かも知れませんが、その小さい力を合わせて、彼らの「無事に戻る家」を作るためのお手伝いをしようではありませんか!


 本日、鳥羽水族館の芦刈さんにお願いをしました上で、ザリガニ関係の様々な方と打ち合わせをしました。その結果、早急に用意しなければならなかった「募金のための口座」は、一時的に日本淡水開発さんが自社の口座を使わせて下さることになりました。また、これに合わせ、チャリティー用資材として、日本淡水開発製品をご提供下さることになりました。本当に、ありがたいことです。そこで、微力ではありますが、連休明けより、下記の通り水族館施設支援義援金活動を始めさせていたくこととなりました。


私たちがザリガニたちから受け取った「暖かい気持ち」を、
こんな今こそ、ほんのちょっとだけでも
同じ「小さい生命」たちにお返ししましょうよ!




佐倉ザリガニ研究所・ジャパンクレイフィッシュクラブ・日本淡水開発
共同発起企画

被災地水族館施設救済・支援義援金運動



 お寄せいただきました義援金は、受付終了後に集計して鳥羽水族館へお届けし、芦刈さんにお願いをして、現在、鳥羽水族館で行なわれている募金箱に入れていただき、その上で、日本動物園水族館協会を経て被災地動物園・水族館の救援・復興支援に充てていただきます。

 なお、ゆうちょ銀行以外の金融機関よりお振り込みをいただく場合、ゆうちょ銀行支店名・種目などの記入(入力)が必要となる場合があります。その際は「029(ゼロニキュウ)支店 種目 当座預金」となります。




チャリティー商品購入という形での義援金参加について


 日本淡水開発さんによる「チャリティー商品」の購入による支援義援金活動参加をご希望の方につきましては、以下の通りとなります。

  • 活動実施期間     上記期間と同じ
  • 活動実施内容     チャリティー商品購入
  • チャリティー商品   「CF STARフィブロスフード」
  • 義援金受付口座    ゆうちょ銀行 00240-9-80450 日本淡水開発
  • 義援金の単位     100円以上随意(振込手数料120円はご負担下さい)

 今回ご用意下さった商品は「CF STARフィブロスフード」となります。ただし、通常販売商品とは異なり、商品ラベルなし、外装袋などの形状はお任せとなります。容量は一般発売商品とほぼ同量です。

 この企画へのご参加をご希望の場合、お電話またはメールにて、日本淡水開発さんに直接ご注文されて下さい。チャリティー商品の商品名は「ザリ魂のフィブロスフード」となります。1回のご注文は1個限りです。なお、3月25日より、他商品との同時注文も可能となりました(振り込み用紙は別となります)。

 注文後、商品が届けられます。商品とともに、下記の振り込み用紙が同封されています。ただし、通常販売時と異なり、金額欄が空欄になっております



 この金額欄に100円以上の金額(随意)をお書き込みいただき、お近くの郵便局にてお振り込み下さい。なお、振込手数料はご負担下さい。送料と電話代、梱包資材料金(合計100円)を除いた金額を、義援金として振り分け、集計させていただきます。通常商品の振り込みと見分けるため、依頼人名は、お名前の前に「魂」の1字をお入れ下さい(例 砂川光朗→魂砂川光朗)。日本淡水開発さんは、今回、この商品を無償でご提供下さいました。基本は100円以上ですが、振込金額が100円では、事実上義援金はゼロになってしまいます。日本淡水開発さんのご厚意を無にしないためにも、できれば、商品の定価500円と同程度以上のお振り込みをいただければ、本当に嬉しいです。

義援金に関するお問い合わせは、砂川(13sunagawa@excite.co.jp)、チャリティー商品に関するお問い合わせは、日本淡水開発、下釜さん(043-496-1889)までお問い合わせ下さい。

平成23年3月18日
佐倉ザリガニ研究所
管理者  砂川 光朗